潜入から1年、OUTBACKはまだ面白いのか?/驚きの進化にやられちまったぜ!/サルーテ調査2022

「OUTBACKアクターズスクールは本当に面白いのか?」「自由人のマミコ校長に教育力はあるのか?」「佐藤編集長&副校長が話を盛っているだけではないのか?」──。昨年、そんな疑問を抱いてワークショップに潜入したKP仮面ことサルーテ。ところが、仮面の下の正体が一瞬でばれてしまっただけでなく、OUTBACKの魅力にまんまとはまり、秋の公演に素顔で出演してしまったのでした。そして、今年も懲りずにワークショップ潜入。さて、どんな思いを抱いたのか?

6月4日土曜日、OUTBACKアクターズスクールのワークショップに久しぶりに潜入した。思えば昨年11月7日、超満員札止めの「あかいくつ劇場」で助演男優賞級の魅惑のパフォーマンスを披露し、「看板役者」としての地位を揺るぎないものにした。その余勢を駆って、今年6月25日には「プロ」として即興劇の舞台に立つまでになった。

さて、第1期メンバーも多く参加したこの日のOUTBACKワークショップは、いかなるものか。昨年の大成功で調子に乗り、堕落してはいまいか。調査を開始した。

早めに反町に来た懐かしい面々と、懐かしいやり取り。遅れてきた副校長に対してはもちろん「パンケーキ食うか?」とОカーン流の処刑。しっかりと自分自身の状態を作りあげ、レッスン料500円を払い、「今日もワンコインで遊ぶか!」。

まずは定石通りの自己紹介かと思ったら、なかった。さすがだOUTBACK。後半にスペシャルワークがあるので、心身のキレを高めるため準備運動を念入りに行うとのこと。右腕だけ回し、左肩だけ回し、うつぶせになってのバタ足など、思い思いの動きを。そして声出し。「ハレルヤ」を、音階を上げながら歌い、どこまで上げられるか限界にチャレンジした。裏声でもOKのルールとはいえ、ついて行くのはなかなか難しい。大声を目一杯出したことで、ずいぶんリラックスできた。

次は、「与えられた空間」に物を置くワーク。と言っても、「見える物」が置かれていくのではなく、想像力を鍛えるワーク。校長と講師2人が「海の見える公園」に「ベンチ」「ネコ」「不思議な形の石」などを置いていき、目には見えなくても頭の中に空間ができあがった。続いてスクール生たちが、お題に苦労しながらも思い思いの物を置き、全員が想像の世界を満喫した。

後半は、紫雲会横浜病院に入院中の人たちがオンラインで参加し、一緒にスペシャルワークを行った。離れていてもつながり合えるとは、「いい時代になったなあ」と素直に思う。

最初に、スクール生と病院の人たちに向けて、校長が「五行詩の作り方」を説明した。テーマは「海」。そのテーマで浮かんだ名詞、形容詞、動詞などで作った5つの行をつなげて詩をつくる。しかし、意味のある文章にしなくてもよく、独立した各行の言葉たちが世界を作る。これなら誰でも詩を作れる。

そして発表時、PC画面に向かって自己紹介をしながら作品を朗読。それぞれが、楽しく、おもしろく、自分自身の紹介も交えて発表した。アイスブレイクの要素もあり、参加者の一体感が強まっていった。

さらに「旅」のテーマが与えられ、これまでの人生を振り返る機会となったスクール生もいた。私自身は7作を発表し、締めには「家に帰るまでが遠足」とばかりに、“トランクを 開け 手にしたのは これから洗濯する 着た物”と、現実に引き戻された瞬間を生々しく伝える秀作を披露した。

そして、病院の人たちも交えた楽しい発表の時間を終えて、ここからが本番。5人ほどで1グループとなり、各参加者の作品を1行1行バラバラに刻み、それらすべてを並び変えて作品にしていった。

実は、1年前に参加した時も同じことをした。メンバー同士の感性のぶつかり合い、そこから生まれる一体感や達成感が心地よい。組みあがったグループ詩は他のグループの前で朗読し、なかなかの出来栄えに「やった!」と達成感を得た。

ところが、進化を続けるOUTBACKのワークショップはこれで終わらず、「パフォーマンス付きでもう一度」の指示。1年経って、成長したメンバーが多く参加していることもあり、課題もレベルアップしているのだ。

どう対処するか、試し試される場。ここを突破しなければ、本番のステージは遠い。再度、グループ内で綿密なリハーサル。そして行われたグループ発表では、ラップを歌いながら、アクションを付けながらと、本番でもおかしくない程のパフォーマンスが展開された。スクール生一同、最後は疲労の色が見えながらも、満足な表情がそこにはあった。

なお、完成したグループ詩は「詞」となり、曲をつけ、本番の舞台で歌うことに。スクール生全員が「作詞者」ともなるわけで、クリエイティビティあふれる公演となりそうだ。

半年前に本番を経験した第1期生が多いこともあり、課題に積極的に取り組もうとする姿勢が目立った。それに引っ張られるように、第2期からのメンバーも「楽しもう」との意識がどんどん強まっていったように思う。

今後、スクール生たちがこの経験をどう生かしていくのか。自分自身の人生を含め、ますます楽しみになった。

OUTBACKアクターズスクール看板役者のサルーテ

久しぶりに参加したワークショップに大満足のサルーテ。今年もまた、彼は本番の舞台に上がりそうですが、はたしてどんな役回りになるのやら。11月3日、あかいくつ劇場のチケットは、9月頃に発売予定です。

サルーテが2021年にOUTBACK潜入捜査の様子を書いた記事はこちら。

「海」をテーマに書き上げた詩を勢いよく読み上げるサルーテ(2022年6月4日)

(撮影 佐藤光展)

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