OUTBACKの新作寸劇が大好評/YouTubeで動画公開/長野県松本市で初披露
寸劇はYouTubeの「OUTBACKプロジェクトチャンネル」でご覧いただけます。
長野精神医療人権センターの設立記念講演会が5月15日、松本市で開催されました。同センターは国内6か所目の人権センターで、精神医療国家賠償請求訴訟研究会の代表を務める東谷幸政さんを中心に組織されました。患者の権利擁護と退院促進を活動の主軸とし、相談電話(090-8818-8268)や、毎月第一日曜日の例会(午後1時半から南松本・なんなんひろば2階)などを続けていくとのことです。
設立記念講演会では、佐藤編集長&OUTBACK副校長が、精神医療ダークサイドの惨状と改善策をテーマに講演。患者たちの本来の力を社会に示すため、昨年立ち上げたOUTBACKアクターズスクールを紹介し、中村マミコ校長と6人のスクール生(シンタニ、ケイコ、たぐっちゃん、サシくん、くーちゃん、トモキチ)と共に、新作寸劇「This is 統合失調症 & なんでも順調先生」を初披露しました。
この新作は、スクール生たちが経験した診察室での出来事を基にしています。「This is 統合失調症」は、つらい不安症状に苦しむ患者が主治医にどんなに相談しても、「それは統合失調症だから」の一言で片付けられてしまうお話。患者が口答えすると、「失敬だぞ!」と逆切れする精神科主治医の「あるある」な姿に、会場は大ウケでした。
「なんでも順調先生」では、3人の患者が喜びや苦しみをそれぞれ訴えるのですが、全て、「順調ですね」としか言わない精神科医のお話です。そして最後は、患者たちがラップ風のリズムで踊り出し、「なんでも順調ソング」という精神科医の対応を揶揄した歌を披露して賑やかに締めくくりました。
劇を終えた後、会場の外で何人もの参加者がスクール生たちに声をかけてくれました。「ああいう先生いるよね」「思わず笑ってしまいました」など、劇の内容にとても共感を抱いてくれたようです。ある人は、OIUTBACKメンバーの度胸、勇姿を賞賛してくださり、「今後の活動を激励するために」と、大きなクッキー缶を近くの店にわざわざ買いに行ってプレゼントしてくれました。
スクール生たちは公演の翌日、上高地へ遊びに行きました。曇天続きでしたが、到着時は奇跡的に天候に恵まれ、美しいアルプスの山々を眺めることができました。前日の公演を無事終えて達成感溢れるスクール生たちは、今後もおもしろい劇をたくさん作って多くの人に届けようと、雄大な景色を前に決意を新たにしました。
今回の寸劇を作るきっかけは、佐藤編集長&副校長がこちらの記事に詳しく書いています。
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