「覚悟」を込めた即興パフォーマンス/戸松美さんの映画「肉態問答」ついに公開/OUTBACKメンバー総出演/3月27日までオンライン無料公開

編集長&OUTBACKアクターズスクール副校長の佐藤です。昨年11月のOUTBACK公演で「時計」役を見事に演じた肉態表現家・戸松美貴博さんの活動を追ったドキュメンタリー映画「肉態問答」(辻村健太監督)がついに公開されました。OUTBACKメンバーが総出演しています。公式サイト(http://nikutaimondo.com/)で、3月27日まで無料公開中です。お見逃しなく。

この映画は昨年、コロナ禍のまっただ中に撮影されました。多くの表現者が、公演の機会を失って著しい減収に喘いでいた時期です。公演をなんとか実現させようと動いても、リスクを負うことを恐れる人たちが次々と離反して、立ちいかなくなってしまう。この映画は、そうした苦悩も描いています。

しかし、この世に絶対安全、安心なものなどありません。コロナが怖くて家にひきこもり続けても、明日、ロシアの核弾頭があなたの頭上に落ちてくるかもしれないのですから。

リスクを可能な限り低減させる策を講じたら、あとは行動あるのみです。少々のリスクを恐れたら何もできません。戸松美さんの出たとこ勝負の肉態即興には、事なかれ主義の閉塞感をぶち破る魂が宿っています。戸松美さんと何度も共演している世界的ジャズピアニストの山下洋輔さんは、映画の中でこう語っています。

「即興は時々、先行きが見えなくなって不安になることもあるけど、『どうなるんだこれは』というその一瞬が楽しいのです。それで、どうにかなるんですよ。覚悟していればいいんです」

平和ボケした日本社会に足りないのは、この「覚悟」だと私は思います。昨年、KPとOUTBACKは多くの有観客イベントを行い、いずれも大成功させました。戸松美さんを含め、イベントに関わった人々すべてに「覚悟」があったからです。

様々なことを考えさせてくれる映画です。戸松美さんの肉態表現ワークショップも各地で計画されていますので、詳しくは公式サイトをご覧ください。

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