いよいよ作品づくりへ/「旅」をテーマにグループワーク/OUTBACKアクターズスクール

今年4月にスタートしたOUTBACKアクターズスクール第2期ワークショップは、7月17日で7回目となりました。11月3日の本公演で披露する劇のテーマのひとつは「旅」。この日、横浜市神奈川区の反町ケアプラザには20人が集まり、旅に関連するクリエイティブなワークを積み重ねました。

今回もまずは発声練習から。2グループに分かれて離れて向き合い、相手グループに声が届くことを意識しながら、和田アキ子の「あの鐘を鳴らすのはあなた」のサビの部分をうたいました。自分の歌に酔いしれるのは簡単ですが、聞いている人にきちんと歌を届けるのは案外難しいものです。劇をやる上でも、誰に向けて言葉を発するのかを考えることはとても重要です。

次は、前々回も行った「花と石」のワーク。花と石を使って、自分自身のこれまでの人生を直線上に並べて表現します。前々回はいなかった人たちに主にやってもらい、タグっちゃん、ケイコさん、アンちゃんが挑戦しました。

休憩後、紫雲会横浜病院に入院中の人たちが作った詩に、音楽好きなスクール生たちがメロディをつけた歌をみんなの前で初披露しました。まだ完成していませんが、段落ごとに調子が変わる構成になっていて、その彩の豊かさに、初めて聞いた人たちは驚いていました。

後半は、スクール生一人ひとりの「旅の思い出」を劇にしました。まず、それぞれが描いた「旅の思い出」の絵を見せ合って説明した後、4グループに分かれてそれぞれ一つの絵を選び、その場面を劇にしました。沖縄の「青の洞窟」でシュノーケリングを楽しんだ時のこと、海外旅行中に親切なタクシー運転手に助けられた時のこと、大学の仲間たちと満天の星空を眺めた時のことなどが劇になり、忘れられない情景やその時の思いがしっかり伝わってきました。

最後は、アンちゃんが前回振り付けてくれた癒しのダンスをみんなで踊り、3時間フル稼働させていた頭と心をクールダウンさせました。

人はなぜ旅に出るのか。旅の経験は人にどんな影響を与えるのか。11月3日の本公演に向けてみんなでアイディアを出し合い、楽しい作品をつくり上げていきます。

どんな劇を作るか相談中
みんなの前で発表する前に練習
親切なタクシー運転手に助けられる場面
大学の仲間たちと星空を眺めている場面
みんなの発表を見てアドバイスする講師のけいさん

(撮影・佐藤光展)

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