「演劇の効果は絶大」と活動を高く評価/自民党の参院議員石田昌宏さんがKP&OUTBACKメンバーと情報交換/身体拘束問題に取り組む長谷川さんとも対面

自民党の参議院議員・石田昌宏さんが1月13日、横浜市磯子区のKP神奈川精神医療人権センター事務所を訪問し、KPやOUTBACKアクターズスクールのメンバーと情報交換を行いました。

精神科病院に看護師として勤務した経験もある石田さんは、KPが昨年作成した630調査データ本に興味を持ち、参院厚生労働委員会での質問時にそのデータを活用。KPメンバーが多く参加するOUTBACKアクターズスクールの取り組みにも興味を持ち、今回の視察につながりました。

精神科病院に勤務していた頃、演劇を活かした支援活動と出会い、患者たちがどんどん元気になる効果に驚いたという石田さんは「そのような支援は、今は無くなってしまったと思っていたのですが、OUTBACKアクターズスクールが現在行っていると知り、とても感動しました。ぜひ続けてください」と語りました。

また、同席したスクール生の新ちゃんが「退院しても住める場所がない」との理由で主治医に退院を拒まれた経験を伝えると、石田さんはかつて実践した不動産会社とのマル秘交渉術などを明かし、「(精神科病院の長期入院患者にとって)住む場所の確保は最優先課題」との考えを示しました。

中村マミコ校長は「メンタルヘルスの不調を抱える人は、政治家にも官僚にもたくさんいると思います。そうした人たちと演劇を通して一緒に交流できれば、精神疾患への理解が一層深まるはず」と話し、様々な業種との連携を深めたい意向を伝えました。

この日は、別件でKP事務所に来ていた杏林大学教授の長谷川利夫さんも同席。介護現場での認知症患者への身体拘束削減に尽力した経験のある石田さんは、長谷川さんや佐藤光展編集長&副校長が、医療現場での身体拘束増加の現状などを伝えると驚き、「同じ認知症なのに、精神科病院に入院すると縛られてしまう状況は納得しがたい。いろいろ調べてみます」と語りました。

KP事務所で説明を聞く参議院議員の石田昌宏さん(左)

撮影・佐藤光展

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